IT社会においてプログラマーの需要は年々高まりつつあり、売り手市場とも言われています。趣味のプログラミングを仕事に出来るとは羨ましいといった意見も聞かれますが、しかし実際に仕事に就いている側からの意見を聞くと、様々な仕事上の不安を覚えている人も少なくないのが現状です。特にこの業界の将来に関しては楽観視をしている人はあまりおらず、自分の将来に関して悩みを抱えている人が非常に多いのが、PGやSE向けのSNSやエンジニア向けのニュースサイトのアンケート結果を見ても分かります。
この業界における不安の1つとして多くの人が挙げるのが、ステップアップしてより上の立場、収入を目指すことの難しさです。一般的にはPG、SE、PLと立場を変え、PMへと上り詰めるキャリアアップがこの業界でいうところの出世にあたります。しかし、それぞれの立場に求められる適正は実はかなり違っているため、現実には50代でもPG止まりといった人も少なくありません。
また30代定年説というのがこの業界にはあります。30代までにある程度の役職や立場に就けない者は、プログラマーとしての適正がないため、将来的にも上の立場就くことがないばかりか、退職を迫られることすらあるという説です。もちろん実際には最初に述べたように人手不足もあって、何歳になっても厚遇される立場の人も多くいます。しかし30代定年説が広まるくらい、将来の不安を覚えるプログラマーが多いのは事実です。そのためこの業界ではある程度の転職を前提とした上で働く人が多く、比較的人材の流動性が高いという特徴があります。